高校生の勉強

英語の参考書・総合英語「forest」の使い方

高校生用の英語の参考書として最も人気があるのが総合英語「forest」です。桐原書店から出版されていて普通の本屋さん、アマゾン、楽天ブックスなどで購入できます。
大学入学後、英語が苦手な大学1年生に、大学の英語の先生がforestを使って、高校英語の復習をしっかり行いましょうと、あちこちの大学で言われたりもしています。
それほどまでに高い評価を受けているのがforestです。
forestという参考書は「総合英語」のカテゴリーに入るのですが、これは英文法とどう違うのでしょうか?英文法の参考書は英文法について詳しく書かれています。英文法の規則で、例外的な部分や細かな規則まで扱われています。総合英語の参考書は、英文法についてしっかりと説明されていますが、大学受験ではさほど必要ではない、細かなところまでは掲載されていません。その代りに、英文法の参考書ではあまり扱わない、英語構文の説明や例文がしっかりと載っています。英語構文の理解と暗記は、英文読解においてとても重要になるのでしっかりと取り組まねばなりません。つまり総合英語とは、英語学習において重要な文法と構文の二つを扱ったものなのです。英文法の参考書を使って勉強するとしたら、英文法と英文解釈の2冊の参考書を使わねばなりません。学習量も増えてしまいますから、一冊で重要なことがらをまとめてある総合英語の参考書が人気なのです。
そしてforestの良いところは、説明が丁寧で分かりやすいところにあります。基本例文も難しくはありません。また、forestには一緒に使うためのリスニングのテキストや問題集もあって、これら3冊を使うことで理解や暗記を深めることができるのです。
forestを使うレベルは、中学3年生のときの英語の偏差値が53ぐらいから上だった高校1年生です。偏差値がよく分からない人は公立中学校のテストの成績が平均点を上回っていた人です。中学校の英語の授業がだいたいは分かった人は大丈夫です。
中学校の英語が苦手だった人は、forestをいきなりやるのは無理です。中学生の英語の参考書の理解から始めましょう。
forestの学習でどの程度までできるようになるかというと、march(明治・青山学院・立教・中央・法政)レベルにぎりぎり届くかどうかというところです。早慶上智は、forestでは無理です。forestは難関私立大の受験に対しては易しすぎます。センター試験なら、forest、そしてforestと同レベルの問題集や単語集などで9割は大丈夫です。普通の国立大の2次試験も大丈夫です。けれども難関国立大の2次試験ではforestでは対応できません。早慶上智と同じように、forestで扱ってないような知識が要求されます。
では難関大の総合英語の参考書は何がいいのでしょうか。それはチャート式でおなじみの数研出版から発行されている「基礎からの新々総合英語」です。青チャートの英語版です。「基礎からの新総合英語」が改訂され、「新々総合英語」と新が1つ増えました。内容は各段によくなっています。

(総合英語forestはこんな本です。ネットからでも購入できます。)
→ 総合英語フォレストのページ

難関大を目指す人や英語は得意だという人は「基礎からの新々総合英語」、英語を基礎から固めたい人はforest総合英語がいいでしょう。大学生や社会人がもう一度英語の復習をしたい場合はforestで十分だと思います。大学生や社会人の英語の学習では、英文を読むことや書くことに重点が置かれるので、文法や構文の細かなところまで勉強するというスタンスではなく、総合英語の知識をだいたい身につけてから、実践的に読み書きすることが大切になってくるからです。
forestの勉強の仕方ですが、基本文と文法や構文の説明をしっかり読んで、きちんと理解してください。説明部分を読み流して例文を暗記というのでは力はつきません。説明部分はとても重要です。そしてできればforest傍用の問題集「解いてトレーニング」も購入して、こちらの問題を解いて理解したことの暗記を目指しましょう。日本文は黙読で構いませんが、英文は必ず音読しましょう。