中学生の勉強

高校入試の内申書~部活は内申点に影響しない

公立高校入試で、中学校の内申書は大きな影響を持ちます。都道府県によって内申書の扱いは少しずつ異なりますが、

どの都道府県も基本的には、入試の得点と内申書を点数化した内申点の合計で合格不合格を決める方法をとっています。

入試の5教科の得点と内申点の比率が、県ごとで異なってきます。

この内申点ですが、1から5までの5段階評価や1から10までの10段階評価の評定と観点別学習状況を点数化したものが内申点です。(この内申点という言い方も全国的に統一されてはおらず、県によっては評定のみを内申点と呼ぶこともあります。)

内申書、または内申点で重要なのは評定と観点別学習の状況です。評定は昔の相対評価と異なり、今は絶対評価になっています。1クラス35人で35人とも5段階の5をもらうことも可能なのです。

観点別学習の状況は、先生の裁量によって自由につけられる、先生に気に入られている子は良くなり、嫌われている子は厳しいものになると思われがちですが、今は文部科学省が、観点別学習の状況のつけ方の基準を細かく決めているので、客観的につけられます。授業の発言が多いから良い点をもらうということはあまりありません。発言し、宿題もきちんと提出し、ノートもきちんとつけるといったことをこなして、それらをひっくるめて総合的につけられます。

そして気になるのが、部活動や学校の生徒会などの活動。こちらは点数になりません。参考として内申書に記録される程度で、合格不合格に全く影響を与えません。

部活動をやらない、生徒会の委員もやらない、授業中は手を上げることもあまりないといった子が、内申書で不利になることは全くありません。

中学校の先生には、変な人もいます。生徒を叱る際、「内申書を悪くしてやる」と言って半ば脅迫めいたことを言う先生もいますが、そんなことはできません。かなり客観的に内申書は記入しなければならないのです。

中学生たちは、内申書を良くする目的で、せこせこした中学校生活を過ごしたりせず、おおらかに学校生活を楽しみましょう。