勉強法

空腹のときは暗記もしやすく、勉強もはかどる

食事をしっかりとって、おなかがいっぱいのときのほうが勉強も暗記もはかどると思う人が多くいますが、実は誤った考えなのです。暗記や勉強がはかどるのは空腹のとき、胃が空っぽでおなかの虫がグゥーとなったときなのです。
人間もまた動物の仲間ですから、おなかが空くということは、生命が危機にさらされることでもあります。自らの命が危機にさらされていることを、人間は無意識のうちに感じ取り、何とかしようと考えます。これも無意識のうちに本能によってそうした思考が働きます。
そして、神経は研ぎ澄まされ、感覚は鋭敏になります。注意力が増し、どん欲に知識を求める状態になります。そういった状況で勉強をするのですから、説明されている事柄への理解も高まり、暗記も進むというわけです。
これが満腹状態だとそうはいきません。満腹ですから、本能は、自らが生命の危機にさらされた状態とは考えません。満ち足りた幸福な気分であふれます。そんなときに勉強しても、本能は十分満たされているので、何かを身につけたいという願望が弱まるのも無理はありません。
そういうわけですから、一生懸命勉強をするときは空腹がいいのです。常に空腹というわけにもいきませんから、腹八分目で満腹にならないように気を配りながら食事をするのがいいです。
また、腹八分目は頭脳にいいだけでなく、健康にもよいとされます。健康によい=頭脳の働きをよくするということなんですね。