中学生の勉強

中学校の教科書準拠のワークのひどさ

塾の生徒たちが、中学校の中間テストのテスト勉強をするために塾に自習にきました。
生徒は、学校から配られている教科書準拠のワークをやっていたのですが、
「歴史の教科書が難しくて、答えがわからない」と生徒が言いました。
「教科書準拠のワークだから、教科書を丁寧に見れば答えは見つかるでしょう」と私。
それが、教科書準拠だけれども教科書と対応していないというのです。

みると、教科書会社も同じ、教科書の種類も同じで、教科書の完全準拠のワークなのですが、
教科書は新版でワークは旧版なのかわかりませんが、
教科書の章ごとの題も同じだし、並びも同じなのですがページだけが食い違っています。
歴史の教科書もワークも一緒に配られたのに、ページがずれている。
明らかに版が違います。
学校もこんな不備のものを、生徒からお金を徴収するか、地方税かを使って購入して配るなら
何もしないほうがいいのに、ひどいなと思いました。
成績が良くない子は、この食い違いだけで混乱します。

この学校の社会の先生、生徒の学力を伸ばす気があるのかしらんと、しみじみ思いました。

さらにこのワークの内容がひどい。1975年に第一回の(   )が開催されたという一問一答的な問題があるのだけど、教科書にも、参考書にもそれらしきものがのっていない。
日本全史という分厚い年鑑を調べてやっと先進国首脳会議、サミットだとわかりました。私が無知なのもあるけれど、1975年に第一回の何が開催されたか?なんて、クイズ問題にしても、もう少しヒントがあると思います。
また、教科書にも書かれていないような細かな知識を、教科書準拠のワークで問うかなあ?このワーク本、他にも教科書の太字でない部分ばかりが答えになるように作ってあって、歴史が好きな人でも大変、歴史が嫌いな人はもっと嫌いになること間違いないです。

中学校の先生はなぜこんなワークを採択したのか不思議です。歴史というと、政治思想やら平和主義やら、大東亜戦争の記述やらで、様々な人の間でいろいろな考えが交錯し、教科書を選ぶのも大変だろうけど、このワークに限っては、それはないですね。
中身を見ずに、よくはわからぬ大人の事情で決めたとしか思えません。この中学校、理科のワークもずいぶんとお粗末なものを選んでいました。