学習意欲

『子どもの科学』の購読で知的好奇心や思考力・洞察力を鍛える

子どもの知的好奇心や思考力、洞察力を育てるのにお薦めなのが『子供の科学」という科学雑誌です。
『子供の科学」の対象年齢は小学4年生から中学生となっていますが、親の手引きがあれば小学1年生から3年生の年齢でも理解し、楽しむことができます。文章の漢字のほぼ全部にルビが振ってあるし、文章の内容も日常生活のことがらと関連したものなので、小学生低学年の子でも、文章を読み、内容を理解し、楽しむことができると思います。また、こうした文章に早くから接していれば、論理的な考えが身につき、国語の説明文や論説文の読解力も合わせて、養うことができます。

また、科学雑誌というと男の子が対象であり、こうした雑誌には男の子しか興味を持たないと、多くの親が考えているかもしれません。けれども、最近は「リケジョ(理系女子のこと)」という言葉もあるように、科学や科学雑誌に興味を持つ女の子もいるし、成長して理系の道に進んでいく女の子もいるのです。ですから、男の子であろうと、女の子であろうと試しに雑誌を手にとってみたらよいと思います。

毎月号の特集の内容は多岐にわたっているので、定期購読をすれば、かなりの博識にもなります。たとえば2018年12月号は「さまざまな環境問題が科学技術で解決できるのか」というものです。環境問題は、地球温暖化、エネルギー問題、プラスチック問題などです。大学入試の小論文で頻出の出題テーマと関連性の高いものばかりです。11月号ですと「恐竜をはじめとした生物絶滅のミステリー」です。10月号は、「インターネットやパソコンにおけるビッグデータについて」の話です。ビッグデータとは何か、ビッグデータはどのように活用すればよいのかは、現代の企業では、必ず知っておかねばならない事項です。また、ビッグデータの理解とともに、プログラミングについても学びます。プログラミングは、小学校でも必須の学習事項になるので、この雑誌で理解しておくことは意義があるでしょう。もちろん、小学校や中学校で習う理科の学習内容と関連したことがらも、多数掲載されているので、学校の授業内容に奥行きを持たせ、理科の学力を高めるということもできます。