勉強法

【高校受験】夏休みは公立高校入試の過去問を解いてみる

高校受験をする中学3年生は、夏休み中に1度、公立高校入試の過去問を解くことを勧めます。過去5年分を全部解く必要はありません。今年の2月か3月、あるいは昨年の2月か3月に実施された入試問題1年分のみでいいです。
何年も前の入試問題だと学習要綱が今とは違っているので、今は学校で習っているのに以前は習わなかったという単元がいくつもあって、問題を解いても自分の学力の判断や弱点の発見にならないからです。
高校入試問題は、中学校で実施される中間テストや期末テストより遥かに難しいです。英語は長文が長いです。国語も文章が長くそして内容が難しい。理科や社会は、問題文が3行もの長さになっていて、問題文の意味を押さえるのが一苦労です。数学も問題文の説明が長く、応用問題はかなり難しい。初めて見た人は、(こんな難しい問題をどうやって解けるようにすればいいの?)という懸念が湧くでしょう。
そしてこのままでは、大した点数もとれそうにない、頑張らなくちゃという気落ちが芽生えてきます。
また、高校入試問題が量が多くて問題の難度も高いということ以外に、どんな問題が出題されるのかという傾向も大まかでいいので把握してください。
たとえば、国語の文法問題は、公立高校では1問しか出ませんし、配点も3点ほどです。出る問題が呼応の副詞だったりする場合、文法の知識がなくても解けてしまいます。他の科目にも弱点がたくさんある場合、国語の文法問題は一切手をつけなくていいです。むしろ漢字の書き取り練習を行った方が点数は稼げます。英単語の曜日や月名を英語で書く問題も、だいたい毎年1問出ますが、配点は3点なのでどうしても覚えられないならあきらめて構いません。覚えやすい曜日と月だけ覚えればいいです。そしてテストの前日や前々日に覚えればいいだけなのです。そういう風に、得点の稼げないものはやらないか、後回しにするかして、得点が稼げるものから勉強して身につけていきましょう。
高校入試問題を今やったら、受験直前で自分の実力を判断するテストがなくなってしまうという人が多くいますが、中堅クラスの私立高校の入試問題や、テスト業者が行う模擬テストでも、自分の学力のチェックが多くできるので心配は不要です。
入試に役に立つものからどんどんやっていき、役に立つものの中でもずば抜けて便利で分かりやすいテキストや問題集は、早くから問題を解いて、繰り返しやって、解き方や考え方をものにしていきましょう。