お金がなくても私立中学に進学したほうがいい

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「中高一貫教育の私立中学に進学して専修大学、東洋大学、日本大学ぐらいしか合格できなかった」と知り合いの父兄が嘆いていました。「お金をかけて私立に行かせたのに、この程度なら公立中でもよかった」と。
また、私の住む地域は田舎で、私立高校よりも優秀な高校がたくさんあります。正確に言うと、レベルが全然たいしたことのない公立高校にも偏差値が勝てない私立高校ばかりの地域です。
ですから、公立のトップ校を狙う私立中学校もあります。
そこの中学校に通っていた子が高校受験では県内トップの公立高校ではなく、準トップの公立高校に合格したのを聞いた別の父兄が
「私立中学に通わせていたのに、公立中に通っても十分行けるような学校で、お金がもったいないことをしたみたい」と言っていました。

この2人の父兄のみならず、「お金のかかる私立を選んだなら、お金に見合っただけの学歴が得られて当然」と思っている人は多いです。

けれども、これは間違っています。人はモノとは違う。モノならば、例えば住居などはお金をかければより快適な居住空間が得られるでしょう。お金をかければさらにおいしいものが食べられるし、旅行もお金をかければ、より満足度の高いサービスが受益できます。
けれども教育は違う。人には能力差があります。そして学力の成長差があります。本人の教育への興味の度合いも強弱あります。学力はお金で単純換算できるものではありません。

もし公立中学校に行っていたならば、大学進学なんて無理だったのが、私立中高に行ったおかげで、その学習環境のおかげで日大には入ることができたと考えることもできます。
公立中学校だったら、偏差値50程度の高校に進学しただろうけど、私立中学校を選んだおかげで偏差値65の学力がついたと考えることもできます。
もちろん、この2つは仮説です。永遠に実証できない仮説です。ただし、公立中学校で十分に学力が伸びたはずなのに、私立中学校に通わせたら、伸びるはずの学力が伸びなかった、逆に本人のためにならなかったという声はあまり聞きません。

私の住む地域にはそうした私立中学校は1校だけあります。中高一貫教育なのに、県立を落ちた子を集めた私立高校よりも大学進学実績が明らかに低いです。その私立学校に通わせなければ、もっと伸びたはずなのに、その私立を選んだためにだめになった、高い金を払って頭を悪くさせられたという、信じられない学校があります。
保護者が学校選びの段階で注意深く調べれば、そういった学校を選択するミスは起こさないはずですが、気をつけましょう。

公立より私立を選ぶことの1つに公立中学校が荒れているということがあります。最近は減ったというか聞かなくなりましたが、校内暴力を嫌がって私立中を選びます。そして生徒同士の人間関係、いじめ問題。一部の教師の質の低さ。体罰やわけのわからぬ説教。
健全でしっかりした公立中学校でも、部活動という問題があります。私は、大学進学を考えた場合、最大のネックは部活動だと思うのです。部活動によって、練習している競技の技能が高まるわけもなく、筋力がついて頑健になるわけでもなく、無駄な時間の浪費が目立つのみです。
今、公立中学校は、校内暴力やいじめを抑えるために生徒をしっかり管理することにやっきになっています。それが部活です。中学校生活での全体を100とすると、部活動は75の比重、学校行事が20の比重、高校受験が5ぐらいです。高校受験でさえ5なのですから、中1・中2の勉強の割合は1もないでしょう。
私立中学校は校内暴力はなく、いじめ問題も大きくならずに解決されていきます。部活に力を入れる必要もなく、先生は生徒に勉強に向かわせることに注力します。
ただし、私立中学はできる子に授業や宿題を合わせる傾向がとても強いので、学校の授業が難しかったら、その私立は子どもにとってあまりいいものでなくなってしまうという点に注意しなければなりませんが。

子どもの将来のことを考え、できれば大学に行かせたいというなら、私立中学校に進学させるべきだと思います。公教育は学科の教育ではなく、人間教育、人格教育を中心にする場になっていますから。

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