教育ニュース

学校の授業にタブレット端末(ipadのタイプのモバイル機器)を導入すること

先日、教育再生会議が、日本国内のすべての公立学校に通う児童や生徒に、1人につき1台のタブレット端末を給付し、それらを使って授業を進めていく考えがあると発表しました。これが正式に決まると数年のうちに実現するそうです。
教科書が改訂され、東京書籍をはじめいくつかの教科書会社が、iPadで利用できるデジタル教科書を販売し始めています。一冊あたり4000円を超える価格。教科書が1冊1000円もしないので高いですね。けれども内容はかなり充実しているようです。

このタブレットを使って授業をする学校がすでにいくつか出ているとニュースになっていました。たとえば東京の広尾にある広尾学園。広尾・青山の広尾です。そう、都内の一等地にある学校です。広尾学園は私立の中高一貫校ですが、アメリカのアップル社のiPadを1人1台ずつ持っていて、授業・教科の課外活動、文化祭などの年間行事に利用しているのだとか。iPadを使って授業と関連した事柄を詳しく調べたり、調べた内容に基づいて、グループで議論したり。アメリカの映画で出てくる学校の風景のような感じなのかな。
学習効果も上がっているようです。大学合格実績をみると、国公立大は平成22年が4人だったのが25年は20人になりました。早慶などの難関私立は6人から77人に増加しました。学ぶこと、自分で考えることに意欲的な子が増えたのでしょう。

公立では、東京都葛飾区立本田(ほんでん)小学校が総務省のフューチャースクール実証校として22年からタブレット端末を使っています。児童1人につき1台という大盤振る舞いです。一部の自治体ではすでに自前で導入を決めているところもあるようです。東京都荒川区は、26年度から小中学校に授業用のタブレットPCを配布します。佐賀県も26年度から全ての県立高校に導入する方針です。
1人1台ずつ、できるだけ速やかに導入してもらいたいですね。日本は国の公的支出のうち、教育に書ける費用がOECDの中で最下位なんだから、タブレットぐらい大盤振舞してあげたほうがいいと思うんです。英語と理科は圧倒的に便利ですよ。