夏休みの自由研究

夏休みの自由研究のまとめ方

ノート、画用紙、模造紙のいずれにまとめるかを決める

自由研究をまとめるにあたって、どんな紙にまとめるのかを決めます。
文章を多く書いたり、たくさんの表を作成する場合は、罫線のあるノートが書きやすいです。ノートを1ページずつ使うと、写真や絵を載せる場合にスペースが狭いので、ノートを使う場合は見開き1ページと大きく使うと良いです。ノートは学校の授業で使うよりもサイズの大きなものを使うとまとめやすいです。
画用紙は、写真や絵をたくさん掲載する場合に便利です。画用紙だと文章を書くのに、罫線がなくて書きづらいことがあります。ノートやレポート用紙に文章を書き、それを画用紙に貼るやり方だとうまくいきます。
模造紙は大きな図を描いたり、実験や観察の対象である物の変化の様子を写真や絵で並べて表す場合に便利です。絵、写真、図を中心にした自由研究のまとめの場合は模造紙がいいでしょう。

自由研究のまとめ方の手順

自由研究のまとめ方の手順は以下の通りです。これらの手順に従って自由研究のレポートを上手に作成してください。
1.自由研究の表題(タイトル)
自由研究の表題をつけます。

10円玉を綺麗にする実験
海辺の磯にいる生き物
2.学校名・学年・名前
学校名、学年、名前を記入します。
3.その自由研究をしようと思った動機やきっかけ
どうしてこの研究をしようと思ったのか、その動機やきっかけを書きます。具体的な内容を書くとよいです。

10円玉を綺麗にする実験
お母さんが台所のシンクの金属の白っぽくなった汚れに薄めた酢で掃除をしているのを見て、同じ金属である10円玉も、どんな物を使えば綺麗になるのか知りたくなったから。
海辺の磯の生き物の観察
家族で海の磯辺に遊びにい行ったとき、カニやアメフラシをお父さんが見つけてくれた。磯辺には他にどんな生き物がいるのか興味が湧いてきた。ヤドカリを見つけて家に持ち帰って飼いたくもなった。
4.自由研究で実験したいこと、観察したいこと、調べたいこと
実験したいこと、あるいは観察したいこと、調べたいことを書きます。3の研究の動機と似た内容になる場合もあります。

10円玉を綺麗にする実験
10円玉を磨くのではなく、いろいろな物で洗った場合、どんな物が汚れを落とすのか実験する。
海辺の磯の生き物の観察
海が引き潮のとき、海辺の磯に出かけてどんな生き物がいるのかを調べ、それらの生き物の様子も観察したい。
5.自由研究で準備した物
自由研究での実験や観察にあたって準備した物を書きます。

10円玉の実験
10円玉を10枚~20枚。マヨネーズ。米酢。リンゴ酢。重曹。味噌。ソース。しょう油。お茶。サイダー。日本酒。オレンジジュース。レモン汁。牛乳。精製水。水道水。水。布。デジタルカメラ。
海辺の磯の生き物の観察
デジタルカメラ。メモ帳。
6.自由研究の実験や観察の方法
どんな風に実験や観察を行うのか、その方法を詳しく書きます。実験や観察の内容が長い場合は、①・②・③・・・と箇条書きに書くと見やすくなります。

10円玉を綺麗にする実験
小さな皿にレモン汁を入れ、その中に黒ずんだ古い10円玉を浸します。浸す時間は15分です。同じように、他の液体や調味料もそれぞれ小さい皿に入れ、10円玉を1枚ずつ15分浸します。15分たったら、調味料や液体を洗い流します。
海辺の磯の生き物の観察
海が引き潮のとき、磯の水たまりやくぼみにどんな生き物がいるのかを調べます。生き物ごとに写真を撮り、また、それらの生き物の動く様子をメモに書きます。生き物は群れでいるのか、日陰や岩陰にいるのかなども書いていきます。
7.自由研究の実験や観察の予想
実験を行う前段階や観察の前段階での予想を書きます。

10円玉を綺麗にする実験
お母さんが薄めた酢を使ってシンクの金属の掃除をしていたので、酢は金属をピカピカにする力があるのだと思う。酢を含んだ液体や調味料ならば、10円玉が綺麗になると思う。米酢、リンゴ酢。レモン汁も酸っぱいので酢のように綺麗にする力を持っているかもしれない。
海辺の磯の生き物
海の生き物は乾燥を嫌うので、日なたの乾いた部分にはいなくて、岩陰の湿ったところや、水たまりにいろいろな生き物が集まっていると思う。
8.自由研究の実験や観察の結果
実験や観察の結果を詳しく書きます。これも箇条書きや表、グラフを利用して、読む人が理解しやすくなる工夫をします。写真を掲載し、その写真にコメントを添えると分かりやすくなります。結果から分かったこと、実験結果に対する自分の考えや意見はここでは書きません。結果のデータだけを書くにとどめます。

10円玉を綺麗にする実験
使った物 変わらなかった 少し綺麗になった かなり綺麗になった
しょう油          ○
食塩水           ○
レモン汁      ○
そして、それぞれの10円玉を浸す前と浸したあとの写真も貼りつけます。
海辺の磯の生き物
①磯の岩のくぼみの水たまりにいた生き物・・・ヒトデ。ヤドカリ。カニ。
②磯の岩肌にいた生き問・・・フジツボ。イソギンチャク。
③磯の海水の中・・・小魚の群れ。アメフラシ。ナマコ。
ヒトデやヤドカリやカニは水たまりに浸るようにしていました。
生き物の写真やスケッチ、磯全体の写真なども貼りつけます。
9.自由研究の実験や観察で分かったことやまとめ
実験や観察で分かったことやまとめを書きます。

10円玉を綺麗にする実験
予想通り、酢は10円玉をかなり綺麗にする力があった。レモン汁も酢と同じように10円玉を綺麗にした。マヨネーズやソースやケチャップには、材料に酢が使われているので、10円玉が綺麗になった。この実験によってマヨネーズなどに酢が使われているのが分かって驚いた。食塩水やしょう油など、しょっぱいものにも10円玉を綺麗にする力はあるようだ。
海辺の磯の生き物の観察
予想通り、日なたの乾燥した岩を嫌い、水分の多いところや日陰にいる生き物が多かった。カニはほかのカニを見かけると、互いにはさみを持ち上げて威嚇し合うのが面白かった。カニにも縄張り争いがあるのかもしれない。初めて見る生き物は写真で撮っておいたので、図書館の生物図鑑でどんな生き物で名前はなんというのかを確認できた。磯でよく見る生き物が紫貝と呼ぶのを知った。 紫貝は黒鯛など型の大きい魚が好んで食べるそうだ。
10.自由研究を終えての感想や反省点
自由研究を終えての感想や反省点を書きます。

10円玉を綺麗にする実験
写真を撮り忘れてやり直しをした実験がいくつかあった。マヨネーズをいれた皿にレモン汁をこぼしたまま実験を行って、10円玉が綺麗になったのがマヨネーズによるものかレモン汁によるものかが特定できず、これもやり直しになった。食塩水がなぜ10円玉を綺麗にするかがいまだに分からないので、理科の本などで調べていきたい。
海辺の磯の生き物の観察
水たまりの生き物を観察するとき、影を落として観察したから、生き物が急いで逃げてしまい、別の水たまりを探すのに苦労した。どんな生き物が何匹いるのかの数を数えるのを忘れてしまった。機会があれば曇りの日、早朝、お昼、夕方の時間帯、満ち潮のときなど、違った天候や時間帯や条件で、生き物の種類や数に違いはあるのかを調べたい。