中学生の国語

高校入試の国語の漢字・語句・文法

漢字は書いて覚える

漢字・語句は高校入試の貴重な得点源です。高校入試は五教科ないし三教科の総合点で合否を決定します。

漢字・語句の国語での配点、10点~20点を他教科で稼ぐのは、科目によってはしんどかったりもします。

数学の応用問題を一間解けるようにするための労力よりは、漢字を書けるようにする方が楽です。機械的に諳記ができます。

漢字は書いて覚えなければなりません。見ただけではなかなか覚えられません。細々としていますからね。

逆に英単語は書いて覚えるのは間違いです。あれはよく見て覚える。見るのが中心で、目に焼き付け、その確認でちょっと英単語を書いてみる。そういった覚え方です。漢字と英単語では諳記の仕方が違うので気をつけてください。

語句は出る問題に限りがある

漢字の類義語・対義語・多義語・同音異義語・四字熟語、語句の慣用句・ことわざなどの入試対策はどうすればいいのでしょうか?

「数限りなくあって、これらの対策なんてとてもじゃないけどやってられない、そんなに時間がないよ」とうめき声をあげる受験生がたくさんいますが、心配しなくて大丈夫です。

高校入試で出る漢字や語句には限りがあって、出題範囲は多くないのです。それに、もし普段の学習範囲から逸脱した滅多に見ないような漢字・語句問題が出たとしても、そのときは200人に1人解けるかどうかなので、合否に絡んできません。正答率が10%、10人に1人が解ける程度までのものをやれば充分です。

ただし、何もやらないではだめです。教科書の漢字を練習するだけでは、同義語や対義語は取りこぼしが出ます。

書店などで売っている、易しいのからそこそこ難しいのまで網羅している「漢字・語句」用の問題集を仕上げればいいでしょう。私立の難関高対策の問題集は、そのレベルの難しい高校を受験しない限り、不要です。

公立の地域ナンバーワンの高校を受験する場合は、レベルがどれだけ高くても公立高校の入試問題なので、標準的な問題を完璧に仕上げる方がいいです。公立上位高校の場合は、あまねく広く、そつなく高得点をあげることが大雪だからです。

取りこぼさないことが公立上位高校合格の必須条件です。

文法問題は文法の仕組みをきちんと理解する

国語の文法問題は、私立高校だとかなり細かい知識も尋ねてきますが、公立高校だとごく浅い知識で間に合うものばかりです。

学校によっては、学校の中間・期末テストのほうが、高校入試よりも深いところまで踏み込んできたりもします。

ただし、文法はやみくもに諳記しようとしてもだめです。用言については特に動詞・形容詞・形容動詞の区別ができて、活用の種類と活用形の意味を理解するところから始めなければなりません。

書店に売っている、文法用の解説やまとめが書かれた問題集を購入し仕上げるといいでしょう。

中学の時の文法の知識や理解は、高校になって本格的に習う古文の文語文法の理解を助けてくれます。ですから中学で習う文法の基本的なことがらは、押さえておくとよいです。